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「ネズミが共食いをしている」と聞くと、驚く方も多いのではないでしょうか。
実は、ネズミは条件がそろうと本当に共食いをする生き物です。
とはいえ、共食いをしたからといって、ネズミの数が減って安心できるわけではありません。
むしろ共食いが起きるのは、餌不足が深刻化するほどネズミが増えすぎているサインでもあります。
この記事では、ネズミが共食いをする理由や種類による違い、そして本当に必要な対策について詳しく解説します。
ネズミは本当に共食いをするのか
「ネズミ 共食い」と調べていて、本当に共食いをするのかと驚いた方も多いはずです。
実際に共食いが起こるのか、結論からお伝えします。
結論:条件次第で共食いをする
ネズミが共食いをするのかと聞かれれば、「条件がそろえば共食いをします。」というのがその結論となります。
野生のネズミも、飼育下のネズミも例外ではありません。
ネズミは1~2日ほど食べ物を口にできないと、命に関わるほど飢えに弱い動物です。
このため、極端な飢餓状態になると、自分より弱い個体を襲って食べてしまうことがあります。
また、共食いは飢餓だけが原因ではありません。
仲間の死骸をそのままにしておくと、臭いで天敵に見つかりやすくなるため、死骸を片付ける目的で食べることもあります。
つまり、共食いが起きたからといって、必ずしも凶暴化したわけではなく、ネズミなりの生き残り戦略の一つと考えられています。
ネズミが共食いをする3つの理由
共食いには、主に3つの理由があると考えられています。
それぞれの理由について見ていきましょう。
餌不足による飢餓状態
日本に生息する代表的な家ネズミは、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種で、いずれも共食いをすることが確認されています。
なかでもドブネズミは動物質の餌を好む雑食性で、ゴキブリやミミズなどを積極的に食べる性質があり、餌が3日間手に入らないと自分より弱い個体を襲って共食いする傾向が強いとされています。
クマネズミとハツカネズミは植物の種子や穀類を好む植食性ですが、餌が極端に不足した場合には、こちらも共食いに至ることがあります。
死骸を処理する習性
仲間の死骸をそのままにしておくと、臭いで天敵に見つかりやすくなります。
そのため、生き残ったネズミが死骸を片付ける目的で食べてしまうことがあります。
縄張りや繁殖をめぐる争い
縄張りや繁殖相手をめぐる争いで弱った個体が、ほかのネズミに襲われて共食いの対象になることもあります。
特に個体数が増えすぎた環境では、こうした争いが起こりやすくなります。
共食いが起きやすいネズミの種類と習性

共食いをするネズミにも種類があり、それぞれ習性が異なります。
ここでは代表的な3種の特徴を見ていきましょう。
ドブ・クマ・ハツカネズミの違い
ドブネズミは体長240mmほどとサイズが大きく攻撃的な性質で、下水やマンホールなど水回りを好んで生息します。
動物質の餌を好む雑食性で、水分を多く必要とするため渇きには弱いという特徴があります。
クマネズミは体長200mmほどでドブネズミよりやや小さく、高所の乾いた場所を好み、天井裏などで生活します。
警戒心が非常に強く、初めて見るものを避ける習性があるため、駆除が難しいネズミとしても知られています。
ハツカネズミは家ネズミの中でも特に小さく、行動範囲が狭いのが特徴です。
腎機能が高く水分の再吸収能力に優れているため、3種の中では最も渇きに強い種類です。
絶食に弱いネズミの食性
ネズミは大食いである一方、絶食には非常に弱い動物です。
ドブネズミは3日間、ハツカネズミは1日ほど食べ物を口にできないと、命に関わるとされています。
この絶食への弱さこそが、共食いが起こる大きな要因の一つです。
餌が手に入らない状態が続くと、自分より弱い個体を襲ってでも栄養を得ようとするため、個体数が増えすぎた環境ほど共食いが起こりやすくなります。
共食いは個体数が減るサインではない
共食いが起きていても、それは個体数が減っている証拠にはなりません。
その理由を詳しく見ていきましょう。
繁殖力の高さが減少分を上回る
ネズミは妊娠期間が20日程度と短く、1年に5回以上出産する個体もいます。
1頭の母ネズミから生まれた子が成長して繁殖を始めると、わずか1年ほどで30~60頭にまで増えることもあります。
このように、ネズミは爆発的なペースで数を増やすため、共食いで多少個体が減ったとしても、繁殖による増加分には到底追いつきません。
つまり、共食いが見られるということは、すでに繁殖力に見合うだけの餌やすみかが不足しているサインであり、個体数そのものが大きく増えている可能性が高いと考えられます。
餌や巣になる環境の放置
生ゴミの放置や食品の管理不足、水回りの水滴などは、ネズミにとって豊富な餌場になります。
また、ダンボールや断熱材のすき間、床下や天井裏のすき間は、巣作りに利用されやすい場所です。
こうした餌や巣になる環境を放置していると、ネズミは安定して繁殖を続けられるため、個体数はさらに増えていきます。
結果として、餌の奪い合いが激しくなり、共食いが起こりやすい状況が作られてしまいます。
ネズミの共食い対策が必要な理由
共食いが見られるほど深刻化する前に、ネズミの餌や侵入経路の管理を見直しましょう。
ここではそれらの具体的なリスクについて紹介していきます。
餌を放置するリスク
生ゴミや食品を放置すると、ネズミにとって豊富な餌場になってしまいます。
シンクや洗面台の水滴を放置することも、水分を必要とするドブネズミなどを引き寄せる原因になります。
餌が手に入りやすい環境のままでは、ネズミは安定して繁殖を続け、個体数はさらに増えていきます。
侵入経路を放置するリスク
壁や床のすき間、配管まわりのすき間をふさがずに放置すると、そこがネズミの侵入経路になってしまいます。
特にクマネズミは1.5cm程度のすき間でも入り込めるため、わずかなすき間でも見逃せません。
侵入を許してしまうと、屋内に巣を作られ、被害がより深刻化する恐れがあります。
対策が難しければ業者に相談する
すでに共食いが見られるほど数が増えている場合、自分での対策だけでは追いつかないことがあります。
天井裏や壁の中など、目に見えない場所に巣を作られているケースも多いためです。
被害が広がっていると感じたら、無理をせず、害虫・害獣駆除の専門業者に相談することをおすすめします。
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まとめ
ネズミは、餌が極端に不足する状況や、死骸の処理、縄張り争いなどが重なると、共食いをすることがあります。
しかし、共食いが起きたからといって個体数が減るわけではなく、むしろ繁殖力が被害を上回るため、餌やすみかが不足するほど数が増えているサインと考えられます。
ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミは、それぞれ習性が異なりますが、いずれも絶食に弱く、餌不足の環境では共食いに至る可能性があります。
共食いを目にしたときは、すでにネズミの個体数が深刻なレベルまで増えている可能性が高いため、餌の管理や侵入経路の対策を早めに行うことが大切です。
自分での対策が難しいと感じた場合は、無理をせず専門業者へ相談しましょう。