庭木を伐採した後、地中に残った根をそのまま放置していませんか。
「枯れているから大丈夫だろう」と思っていても、実はシロアリが発生する原因になることがあります。
しかも、庭に発生したシロアリが地中を通って家屋の床下へ侵入し、柱や土台を食い荒らすケースは決して珍しくありません。
この記事では、地中に残った根にシロアリが来る理由と放置した場合の具体的なリスク、そして自分でできる処理方法からプロへの依頼が必要なケースや費用相場まで、被害を未然に防ぐための情報を順を追ってわかりやすく解説します。
地中に残った根にシロアリは来るのか
結論からお伝えすると、地中に残った根にもシロアリが来る可能性はあります。
ただし、すべての根が被害を受けるわけではなく、シロアリが好む条件が揃ったときに被害が起きやすくなります。
シロアリが好む木材の条件
シロアリは、乾燥した木材よりも湿気を含んだ木材を好む習性があります。
伐採後に地中へ残った根は、土の中で水分を吸収しながら徐々に腐食していきます。
この腐食した状態の木材こそ、シロアリにとって最適な餌場となります。
また、シロアリは光を嫌うため、土の中のように暗くて湿った環境を好みます。
地中に埋まった根は、シロアリが生息するのに非常に都合のよい条件を備えているといえます。
なお、根が地中深く埋まっている場合は比較的リスクが低いとされています。
地表に近い浅い位置にある根や、切り株と繋がっている部分の根は、特にシロアリの被害を受けやすいため注意が必要です。
地中の根が被害を受ける仕組み
シロアリは、巣から地中にトンネル状の蟻道(ぎどう)と呼ばれる通路を作りながら移動し、餌となる木材を探します。
地中に残った根がこの蟻道の延長線上にあると、シロアリが根を食べ始めます。
根が食べられて空洞になると、そこがシロアリの新たな巣や通路として利用されます。
問題はその先で、シロアリは餌を求めてさらに移動を続けるため、根から家屋の床下へと侵入するルートが形成されることがあります。
特に、庭木の根が家屋の基礎や床下に向かって伸びていた場合、根を伝うようにシロアリが床下へ到達するリスクが高まります。
伐採後であっても、根が地中に残っていれば侵入経路として機能する可能性があるため、早めの対処が重要です。
地中の根を放置する5つのリスク
地中に残った根を放置すると、シロアリ被害だけにとどまらず、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
ここでは代表的な5つのリスクについて解説します。
シロアリが家屋へ侵入するリスク
先述のとおり、地中の根はシロアリの餌場になるだけでなく、家屋への侵入経路にもなります。
庭に発生したシロアリは地中のトンネルを通じて移動範囲を広げていきます。
根が家屋の基礎に近い位置にある場合、床下へ到達するまでの距離が短く、被害が発生するリスクはより高くなります。
床下に侵入したシロアリは、目に見えない場所で柱や土台を内側から食い続けます。
気づいたときには耐震性や耐久性に深刻な影響が出ていることもあるため、早期発見と予防が欠かせません。
地盤沈下が起こるリスク
地中に残った根は、時間が経つにつれて腐食していきます。
根が腐って分解されると、その部分に空洞が生じます。
この空洞が大きくなると、上の土が崩れ落ちて地盤沈下が起こる可能性があります。
特に太くて大きな根ほど、腐食後にできる空洞も大きくなるため注意が必要です。
地盤沈下が進むと、庭の地面が陥没したり、近接する建物の基礎に悪影響を及ぼしたりするケースもあります。
木が再生して庭を荒らす
樹木の種類によっては、伐採後も根が生きており、切り株や根から新しい芽(ひこばえ)が生えてくることがあります。
このひこばえを放置すると、再び木として成長してしまいます。
せっかく伐採したにもかかわらず、再び手入れが必要になる二度手間を防ぐためにも、根の処理は重要です。
スズメバチの巣になる危険
腐食が進んだ切り株や根の周辺には、空洞や隙間が生まれます。
この空洞は、オオスズメバチなどが巣を作るのに適した環境です。
スズメバチの巣が庭にできると、近くを通るだけで攻撃を受ける危険があります。
特に小さな子どもや高齢者のいるご家庭では、深刻な事故につながりかねないため注意が必要です。
土地の資産価値が下がる
将来的に土地を売却する際、地中に根が残っていると埋設物とみなされるケースがあります。
買主側から撤去費用の負担を求められたり、トラブルに発展したりすることもあります。
また、庭全体の見た目が損なわれることで、土地の印象が悪くなることも資産価値の低下につながります。
地中に残った根の正しい処理方法
地中に残った根を処理する方法は大きく3つあります。
それぞれの手順と特徴を解説します。
抜根で根ごと取り除く方法

抜根(ばっこん)とは、地中に残った根を掘り起こして引き抜く方法です。
根を物理的に除去するため、最も確実な処理方法といえます。
自力で行う場合は、スコップ・ノコギリ・手袋・作業着を準備します。
まず切り株周辺の土を均等に掘り進め、根が見えてきたらスコップやノコギリで切断していきます。
側面の根をあらかた切り終えたら、切り株の下面の根を切断し、最後に切り株を両手で抱えて引き抜きます。
引き抜いた後の穴は周辺の土で埋めてください。
ただし、抜根は非常に重労働であり、木の規模によっては1日以上かかることもあります。
無理に作業を進めると腰や膝を痛める危険もあるため、自分の体力と相談しながら進めることが大切です。
除草剤で根を枯らす方法
抜根が難しい場合は、除草剤を使って根を枯らす方法があります。
切り株の切断面に除草剤を直接塗布するか、ドリルで穴を開けて注入します。
この方法は抜根ほどの重労働ではありませんが、効果が出るまでに時間がかかります。
また、伐採からしばらく時間が経った切り株は切り口が乾燥して除草剤が浸透しにくくなるため、伐採後なるべく早い段階で処置することが重要です。
なお、除草剤を使用する際は土壌や周辺の植物への影響を考慮し、用途に合った製品を選ぶようにしてください。
腐葉土で自然に土に還す方法
薬剤を使いたくない場合は、腐葉土を使って根を自然に分解させる方法もあります。
まず伐採後の切り株を30日程度放置して枯らします。
次に切り株の周囲にプラスチック板などで囲いを作り、切り株の断面から60センチメートル程度上になる高さに設定します。
囲いの中に腐葉土を入れ、1年程度放置すると切り株が自然に土へ還っていきます。
腐葉土が乾燥しないよう、定期的に水をかけることがポイントです。
時間はかかりますが、環境への負荷が少ない方法です。
急いでいない場合や、薬剤の使用を避けたい場合に適しています。
自分で抜根できないときの対処法
抜根は体力的な負担が大きく、状況によっては自力での対応が難しいケースもあります。
無理に作業を進めてケガをする前に、プロへの依頼を検討することが大切です。
プロへの依頼が必要なケース
以下のような状況では、造園業者や伐採業者への依頼をおすすめします。
1.抜根したい木が複数本ある
2.木が地面に対して斜めに生えていた
3.根の近くにガス管や水道管が埋まっている可能性がある
4.地中深くまで根が伸びており、抜根すると土壌がゆるむおそれがある
5.直径15センチメートルを超える太い切り株がある
特に、根の近くにガス管や水道管が埋まっている場合は、誤って損傷させると大きな事故につながる危険があります。
自力での判断が難しい場合は、迷わず造園業者や伐採業者に相談することをおすすめします。
抜根の費用相場と業者の選び方
業者に抜根を依頼する場合の費用相場は、木の幹の周囲の太さによって異なります。
幹の周囲が30センチメートル以下であれば数千円から1万円程度、50センチメートル以下であれば2万5千円程度、80センチメートル以下であれば3万5千円程度が目安です。
それ以上の太さになると5万円程度かかることもあります。
なお、抜根は伐採とセットで依頼されることが多く、伐採費用が別途加算される場合があります。
引き抜いた根の回収・処分を依頼する場合はさらに追加費用がかかるケースもあるため、事前に見積もりを取って確認することが大切です。
業者を選ぶ際は、複数社から見積もりを取り比較することをおすすめします。
また、万が一の事故に備えて工事保険に加入している業者を選ぶと安心です。
シロアリから家屋を守るための予防策
地中の根を処理することと並行して、シロアリが家屋へ侵入するのを防ぐための予防策を講じることも重要です。
庭のシロアリ予防でやるべきこと

庭でシロアリの発生リスクを下げるために、以下のことを心がけましょう。
1.伐採後の切り株や根はできるだけ早く処理する
2.庭に木材や廃材を放置しない
3.落ち葉や腐葉土が湿ったまま溜まらないよう定期的に片付ける
4.庭の風通しをよくして湿気がこもりにくい環境を保つ
シロアリは湿気と木材があれば繁殖しやすくなります。
庭の環境を乾燥した清潔な状態に保つことが、シロアリを寄せ付けない基本的な対策です。
床下点検と専門業者への相談
庭のシロアリ対策と合わせて、家屋の床下点検も定期的に行うことをおすすめします。
シロアリは暗くて湿った床下を好むため、早期発見が被害を最小限に抑える鍵となります。
自分で床下を確認することが難しい場合や、シロアリの痕跡が見つかった場合は、専門業者への相談を検討してみてください。
庭木の伐採と抜根をきっかけに、家屋全体のシロアリ予防を見直してみることをおすすめします。
シロアリ駆除業者『駆除ザウルス』について
シロアリ駆除を業者に依頼するなら、完全自社施工で仲介手数料がかからない駆除ザウルスがおすすめです。
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まとめ
この記事では、地中に残った根にシロアリが発生する理由と、放置した場合のリスク、そして正しい処理方法について解説しました。
地中に残った根は、腐食が進むことでシロアリにとって最適な餌場となります。
特に地表に近い浅い位置にある根や、切り株と繋がっている根は注意が必要です。
放置すると、シロアリの家屋侵入だけでなく、地盤沈下・木の再生・スズメバチの巣・資産価値の低下など、さまざまなリスクが生じます。
根の処理方法は、抜根・除草剤・腐葉土の3つがあります。
自力での対応が難しい場合は、造園業者や伐採業者への依頼を検討しましょう。
また、庭の根を処理することと並行して、家屋の床下点検も定期的に行うことが、シロアリ被害を防ぐ上で重要です。
地中に残った根が気になる場合は、早めに対処することをおすすめします。