壁に小さな穴を見つけて、「シロアリかもしれない」と不安になったことはありませんか。
壁の穴はシロアリが壁の内部を食い荒らしたサインである可能性があります。
放置すると建物の耐震性が低下し、修繕費用も大きくなるため、早めの対処が必要です。
この記事では、壁の穴がシロアリによるものかを確認する方法と、発見後の対処法・予防策についてわかりやすく解説します。
また、被害を受けやすい場所や放置した場合のリスク、専門業者による駆除方法についても詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
壁の穴はシロアリのサインかもしれない
シロアリは木材の内部を食い荒らす害虫で、壁の中に侵入して柱や間柱などを食べ進めます。
被害が進むと、壁の表面に小さな穴が現れることがあります。
この穴こそが、シロアリ被害のサインである可能性があります。
壁に穴を発見したら、シロアリの仕業かどうかをまず疑ってみましょう。
シロアリが壁に穴を開ける仕組み
シロアリは土の中から建物に侵入し、木材を食べながら移動します。
壁の内部にある柱や間柱などの木材を食べ進みながら、最終的に壁の表面まで達すると穴が開きます。
シロアリが壁に穴を開ける理由は主に2つあります。
1.羽アリが飛び立つための脱出口として穴を開けるケースです。
繁殖期を迎えた一部のシロアリは羽アリになり、新たな巣を作るために外へ飛び出します。
2.アメリカカンザイシロアリが糞を排出するために開ける「糞孔(ふんこう)」と呼ばれる穴です。
糞孔とは、アメリカカンザイシロアリが壁の中から糞を外に出すために作る小さな穴のことです。
穴の周辺に砂粒状の粉が落ちている場合は、このシロアリが壁の中に潜んでいる可能性が高いといえます。
穴の特徴と他の原因との違い
壁の穴がシロアリによるものかどうかを判断するには、穴の特徴を確認することが重要です。
シロアリが原因の穴は、直径5 〜 6mm程度の小さな穴であることが多く、穴の周辺に土や糞のような粉が付着していることがあります。
一方、経年劣化や乾燥によるひび割れは、穴ではなく線状の亀裂として現れることがほとんどです。
また、ネジの抜け跡や釘穴など施工時にできた穴と混同しないよう注意が必要です。
穴の周辺に土や粉のような異物が見られる場合は、シロアリの可能性を疑い、専門業者に確認を依頼することをおすすめします。
壁の穴がシロアリかどうか確認する方法
シロアリが原因かどうかを判断するには、いくつかの方法で確認することができます。
専門業者に依頼する前に、自分でできる範囲でチェックしてみましょう。
穴の大きさや形状で判断する
シロアリによる穴は、直径5〜6mm程度の小さな丸い穴であることが多いです。
羽アリの脱出口として開けられた穴は比較的きれいな円形をしており、縁が滑らかな場合があります。
アメリカカンザイシロアリの糞孔は直径1〜2mm程度とさらに小さく、穴の周辺に砂粒状の粉(糞)が落ちているのが特徴です。
一方、経年劣化やひび割れによる穴は不規則な形状になることが多く、縁がギザギザしていることがほとんどです。
穴の形が丸く、周辺に土や粉のような異物が見られる場合は、シロアリの可能性を疑いましょう。
壁を叩いて空洞音を確認する
シロアリが壁の内部の木材を食べ進めると、内部が空洞になります。
壁を叩いたときに「ポコポコ」「コンコン」といった軽い空洞音がする場合は、内部が空洞になっているサインです。
確認する際は、壁の複数箇所を叩き比べてみましょう。
被害を受けていない箇所は「ドンドン」という重い音がします。
他の場所と比べて明らかに軽い音がする箇所があれば、シロアリによる被害が進んでいる可能性があります。
粉や糞が落ちていないか確認する
壁の近くや穴の周辺に、細かい粉や砂粒状のものが落ちていないか確認しましょう。
アメリカカンザイシロアリは壁の中から糞を外に排出する習性があり、穴の下に砂粒状の粉が積もっていることがあります。
この粉は乾燥した糞であり、発見した場合はアメリカカンザイシロアリが壁の中に潜んでいる可能性が高いといえます。
また、ヤマトシロアリやイエシロアリの場合は、土や泥を混ぜた蟻土(ありつち)が穴の周辺に付着していることがあります。
蟻土とは、シロアリが土や唾液などを混ぜて作った構造物のことです。
粉や蟻土が見られた場合は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
蟻道が壁周辺にないか調べる

壁の周辺に、茶色い泥状の筋がないかを確認しましょう。
この筋は蟻道(ぎどう)と呼ばれるシロアリが移動するために作ったトンネルです。
シロアリは直射日光や乾燥を避けるために、蟻道を作りながら移動する習性があります。
蟻道は壁の表面だけでなく、基礎のコンクリート部分や柱の表面にも作られることがあります。
壁の周辺に蟻道が確認された場合は、すでにシロアリが建物内に侵入し、どこかで被害をもたらしている可能性があります。
シロアリが壁に穴を開けやすい場所
シロアリは建物のあらゆる場所に侵入する可能性がありますが、特に被害が発生しやすい場所があります。
自宅の壁のどこに注意すべきかを把握しておきましょう。
玄関・幅木・額縁まわり
玄関は土間コンクリートと木材が接する構造になっているため、シロアリが侵入しやすい場所のひとつです。
土間のタイル目地やコンクリートの隙間から侵入したシロアリが、玄関の幅木や額縁などの木材を食べ進めるケースが多く報告されています。
幅木とは、壁と床の境目に取り付けられた細長い板のことです。
春の羽アリの時期に玄関の幅木や額縁から羽アリが発生し、被害に気づくことも少なくありません。
玄関まわりの幅木や額縁に小さな穴や土の付着が見られる場合は、シロアリの可能性を疑いましょう。
浴室・キッチンなど水回りの壁
シロアリは高温多湿な環境を好むため、水回り周辺の壁は特に被害を受けやすい場所です。
浴室やキッチンは常に湿気が多く、木材が水分を含みやすい環境にあります。
特にタイル張りの浴室は、床下からの薬剤が届きにくい構造になっているため、シロアリが侵入しやすい傾向があります。
水漏れや雨漏りが発生している壁も、湿気が高まりシロアリを呼び込むリスクが高まります。
水回り周辺の壁に異常を感じたら、早めに確認することが大切です。
石膏ボードの継ぎ目や隙間
石膏ボードとは、壁の下地として使われる建材のことです。
シロアリは石膏ボード自体を食べることはありませんが、その先に木材があれば障壁となる石膏ボードに穴を開けて通過することがあります。
実際に、石膏ボードに直径6mm程度の穴が開き、そこからシロアリが出入りしていた事例も報告されています。
また、石膏ボードの継ぎ目や隙間はシロアリが通過しやすい場所であり、隙間を拡張して移動するケースもあります。
壁の表面に小さな穴や継ぎ目の異常が見られる場合は、注意が必要です。
壁の穴を放置するとどうなるか
壁の穴を発見しても、「そのうち確認しよう」と放置してしまうケースは少なくありません。
しかし、シロアリ被害を放置すると深刻な事態を招く可能性があります。
被害が拡大して耐震性が低下する
シロアリは木材の内部を食べ進めるため、柱や梁などの構造材が空洞になっていきます。
構造材が空洞になると建物の強度が著しく低下し、地震や台風の際に倒壊するリスクが高まります。
特に阪神・淡路大震災の倒壊家屋調査では、シロアリ被害を受けた木材の腐食が倒壊の一因となっていたことが報告されています。
壁の表面には異常が見られなくても、内部では広範囲にわたって被害が進んでいるケースもあります。
早期発見・早期対処が建物の耐震性を守るうえで非常に重要です。
修繕費用が大きくなるリスク
シロアリ被害を放置すればするほど、被害範囲が広がり修繕費用も大きくなります。
壁の内部だけでなく、床下の基礎や天井裏にまで被害が拡大するケースもあります。
早期に対処した場合は駆除費用のみで済むことがほとんどですが、放置した場合は駆除費用に加えて構造材の交換や壁の修繕費用が別途発生します。
被害が広範囲に及んだ場合、修繕費用が数百万円規模になることもあります。
壁に穴を発見した時点で早めに専門業者へ相談することが、結果的に費用を抑えることにつながります。
壁に穴を発見したときの対処法
壁に穴を発見した場合、まず専門業者に調査を依頼することが最優先です。
シロアリ被害は壁の内部で広がっているケースが多く、自分での対処には限界があります。
まず業者に調査・駆除を依頼する
壁に穴を発見したら、自分で判断せずに早めに専門業者へ連絡しましょう。
ほとんどの業者は無料で調査・見積もりに対応しており、複数の業者に依頼して比較検討することをおすすめします。
調査では、壁の穴の状況だけでなく、床下や基礎など建物全体のシロアリ被害の有無を確認してもらえます。
賃貸物件の場合は、まず管理会社や大家に連絡し、対応を依頼するのが原則です。
穿孔注入処理で壁内部を駆除する

穿孔注入処理(せんこうちゅうにゅうしょり)とは、壁面にドリルで小さな穴を開け、四方に薬剤が広がる専用ノズルで壁内部の木材に薬剤を注入する駆除方法です。
床下からの薬剤が届かない玄関壁・ガレージ壁・タイル張りの浴室などに有効な工法で、壁を大きく壊さずに処理できるのが特徴です。
穿孔後は防水補修を行い、見た目にも目立たないよう仕上げます。
使用する薬剤は水性タイプが一般的で、断熱材や防湿フィルムへの影響が少ない安全性の高いものが採用されています。
ベイト工法で巣ごと駆除する
ベイト工法とは、シロアリが好む成分を含む毒餌(ベイト剤)を専用の容器に入れて地中に埋め、働きアリに巣へ持ち帰らせることで巣ごと駆除する方法です。
薬剤を直接散布しないため、人やペットへの影響が少ないのが特徴です。
すべての構造の建物に対応しており、壁を壊さずに施工できます。
ただし、即効性はなく、駆除が完了するまでに1〜3か月程度かかることがあります。
穿孔注入処理と組み合わせて使用されることもあり、業者と相談のうえ最適な方法を選びましょう。
シロアリによる壁穴被害を予防する方法
シロアリによる壁の穴を防ぐには、日頃からの予防対策が重要です。
被害が起きてから対処するよりも、発生させない環境を整えることが建物を守る近道です。
湿気を減らして侵入を防ぐ
シロアリは高温多湿な環境を好むため、湿気を減らすことが予防の基本です。
床下の換気口をふさがないようにし、通気性を確保しましょう。
浴室やキッチンなど水回りの結露や水漏れは早めに修繕し、木材が水分を含まない状態を保つことが大切です。
また、家の周辺に廃材や切り株などの木材を放置しないようにしましょう。
これらはシロアリの巣の材料となり、建物への侵入を助けるリスクがあります。
ウッドデッキや枕木など屋外の木材は定期的に状態を確認し、劣化が進んでいる場合は早めに撤去または交換することをおすすめします。
定期点検で早期発見につなげる
年に一度は専門業者による定期点検を受けることで、早期発見・早期対処につなげることができます。
シロアリは人目につかない場所で活動するため、素人目には異常を発見しにくいことがほとんどです。
専門業者は床下や基礎、壁の内部など普段は確認しにくい場所まで点検し、被害の有無を確認します。
被害が見つかれば早期に対処できるため、修繕費用を最小限に抑えることができます。
新築から5年を目安に定期点検を開始し、その後は5年ごとに継続することが理想とされています。
シロアリ駆除業者『駆除ザウルス』について
シロアリ駆除を業者に依頼するなら、完全自社施工で仲介手数料がかからない駆除ザウルスがおすすめです。
見積もり・現地調査は無料で、国家資格含む有資格者が最短即日でお伺いするため、被害が深刻な場合でも素早く対処してもらえます。
テレビ・メディア出演多数の実績を持ち、万が一再発した場合も最長10年間(施工内容により異なる)無償対応してもらえます。
まとめ
壁に小さな穴を発見したら、シロアリの可能性を疑い、早めに専門業者へ相談することが大切です。
シロアリは壁の内部で静かに被害を広げるため、放置すると建物の耐震性が低下し、修繕費用も大きくなります。
穴の大きさや形状の確認、壁を叩いたときの空洞音、粉や蟻道の有無など、できる範囲でチェックしたうえで、専門業者に調査を依頼しましょう。
駆除には穿孔注入処理やベイト工法などがあり、壁を大きく壊さずに対処できるケースもあります。
日頃から湿気対策と定期点検を心がけることで、シロアリによる壁穴被害を未然に防ぐことができます。