シロアリ駆除の業者選びで絶対に失敗しないための注意点

シロアリ詐欺や悪徳業者に困惑する日本人家族のイラスト シロアリ駆除

シロアリの被害に気づいて業者を探し始めたとき、「どこに頼めばいいのか」「高額請求されないか」と不安になる方は多いはずです。

実際に、悪徳業者による虚偽報告や追加料金のトラブルは今も後を絶ちません。

大切な我が家を守るためにせっかく駆除を依頼したのに、騙されてしまっては本末転倒です。

この記事では、シロアリ駆除の業者選びで絶対に失敗しないために知っておくべき注意点を、業者探しから契約までの流れに沿って解説していきます。

悪徳業者の手口や騙されたときの対処法もまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。

シロアリ駆除業者に多いトラブル事例

シロアリ駆除を業者に依頼する際には、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。

どのようなトラブルが起きやすいのかを事前に知っておくことで、悪徳業者から身を守ることができます。

悪徳業者による虚偽報告

悪徳業者による虚偽報告は、シロアリ駆除のトラブルの中でも特に注意が必要なケースです。

無料点検と称して自宅に上がり込み、他の家で撮影したシロアリ被害の写真や、あらかじめ用意したボロボロの木材を持ち込んで「床下が大変なことになっている」と告げ、不必要な工事契約を迫る手口が実際に報告されています。

シロアリがいない場合でも「発見した」と嘘をつくケースや、無料点検時にシロアリの卵をまいておくという悪質な手口も存在します。

点検後すぐに契約を迫られた場合は、その場で決断せず必ず複数の業者に確認することが大切です。

施工後の追加料金請求

施工後に当初の見積りにはなかった追加料金を請求されるトラブルも多く発生しています。

見積書を出さずに口頭だけで安い金額を提示し、施工後に「想定より被害が大きかった」と追加請求してくる業者には十分な注意が必要です。

また、料金表がなく「一式」とだけ記載された見積りも要注意です。

業者のホームページに詳細な料金が掲載されていない場合や、価格表がない場合は複数の業者から相見積りを取り、料金の適正さを比較することが重要です。

依頼前には必ず書面やメールで見積り金額を残してもらい、追加料金が発生する可能性がないかを事前に確認しておきましょう。

保証期間中に連絡が取れなくなる

シロアリ駆除には通常5年間の保証が付きますが、保証期間中に業者と連絡が取れなくなるトラブルも起きています。

特に個人事業主や施工スタッフが少ない業者は倒産リスクが高く、業者が廃業してしまうと保証が受けられなくなります。

また、インターネットの仲介サイトを通じて契約した場合、実際に工事を行うのは仲介業者とは別の個人事業主であることがあります。

この場合、シロアリが再発しても仲介業者は責任を取らず、委託先の個人事業主にトラブルを丸投げするだけというケースも報告されています。

保証の実効性を確保するために、法人として安定した実績を持つ業者を選ぶことが重要です。

業者を探すときの注意点

業者を探す段階での確認が、その後のトラブルを防ぐ最初の一歩になります。

依頼前にいくつかのポイントを押さえておくことで、悪徳業者を避け信頼できる業者にたどり着くことができます。

協会加盟と資格の有無を確認する

シロアリ駆除業者を選ぶ際に最初に確認すべきなのが、公益社団法人日本しろあり対策協会への加盟有無と、しろあり防除施工士の資格保有者が在籍しているかどうかです。

日本しろあり対策協会は国土交通大臣の許可を得た日本唯一の業界団体であり、シロアリ駆除に関する施工基準の策定や薬剤の認定を行っています。

協会に加盟している業者はこの基準を守った施工を行うことが求められるため、一定の品質が担保されます。

協会の公式ホームページには加盟業者の名簿が掲載されていますので、依頼を検討している業者が掲載されているかを必ず確認しましょう。

参考:公益社団法人日本しろあり対策協会 登録施工業者会員名簿

協会に加盟していない業者や、無資格スタッフが施工を担当する業者とは、絶対に契約しないようにしましょう。

自社施工か下請けかを確認する

業者に依頼する前に、調査から施工までを自社スタッフが一貫して行っているかどうかを確認することが重要です。

インターネット広告で「東証上場企業」「平米1,320円」「5年保証」と大きくアピールしていても、実際に工事を行うのは広告主とは無関係の個人事業主というケースがあります。

この場合、仲介業者は工事の保証を行わず、トラブルが起きても委託先に丸投げするだけです。

施工品質にばらつきが生じやすく、トラブルが発生した際の責任の所在も曖昧になりがちです。

依頼前に業者のホームページで「自社施工」と明記されているかを必ず確認しましょう。

自社施工であれば技術レベルの統一が図られており、アフターサービスも一貫した対応が期待できます。

【自社施工の表示例】

自社施工の表示例

料金表をホームページで確認する

信頼できる業者は、自社のホームページに施工単価や料金の目安を明示しています。

ホームページに料金の記載がない業者や、「一式」としか記載していない業者は、顧客の資産状況に合わせて恣意的に料金を設定している可能性があります。

事前に複数の業者のホームページで料金を比較し、相場から大きく外れていないかを確認しておきましょう。

住宅の広さ(1階床面積) 料金の目安
20坪(約66㎡) 88,000円 ~ 200,000円程度
25坪(約83㎡) 110,000円 ~ 250,000円程度
30坪(約99㎡) 130,000円 ~ 300,000円程度
35坪(約116㎡) 153,000円 ~ 350,000円程度

※施工方法・使用薬剤・業者によって料金は異なります。必ず複数の業者から見積りを取ることをおすすめします。

見積り時の注意点

床下を懐中電灯で点検する作業員

業者を絞り込んだら、次は見積りの段階での注意点を押さえておきましょう。

見積り時のやり取りで、その業者が信頼できるかどうかを見極めることができます。

床下調査なしの見積りは危険

シロアリ被害の状況は住宅ごとに異なるため、床下に入って実際に調査を行わなければ正確な見積りを出すことはできません。

床下に入らず家の外周を見回るだけで見積りを提示する業者は、被害箇所を見落とす可能性が高く、施工後に再発するリスクがあります。

見積りの訪問時には、担当者が実際に床下に入って調査を行っているかどうかを確認するようにしましょう。

極端に安い業者には裏がある

シロアリ駆除の料金相場は1㎡あたり1,320円 ~ 3,190円程度ですが、この相場を大きく下回る価格を提示してくる業者には注意が必要です。

安い価格で契約させておいて、施工後に「想定より被害が大きかった」「追加の工事が必要」と追加料金を請求してくる手口が実際に報告されています。

また、使用する薬剤や施工の品質が低い場合、短期間でシロアリが再発してしまうケースもあります。

価格だけで業者を選ばず、施工内容・使用薬剤・保証内容を総合的に比較することが大切です。

その場で契約を迫る業者は要注意

見積り訪問の際に「今日中に決めてくれれば特別価格にします」「このままにしておくと家が倒れるかもしれません」などと言って、その場での契約を迫る業者は要注意です。

信頼できる業者は、依頼主が納得するまで時間をかけて検討できるよう、じっくりと対応してくれます。

その場で契約を迫られた場合は、「他の業者の見積りが終わってから、お願いする場合はご連絡します」と伝えてその場を切り抜けましょう。

契約前に確認すべき注意点

見積りの内容に納得できたとしても、契約前に必ず確認しておくべき項目があります。

ここでの確認を怠ると、後になってトラブルに発展するケースがあります。

シロアリ保険の加入有無を確認する

信頼できるシロアリ駆除業者かどうかを見極める最も簡単な方法が、シロアリ保険(白蟻損害保険)への加入有無を確認することです。

シロアリ保険とは、損害保険会社に工事実績を認められた業者だけが利用できる保険で、シロアリの再発による再施工だけでなく、建物の被害部分の修繕費用まで補償します。

いい加減な工事をする業者はこの保険に加入できないため、シロアリ保険がない業者は候補から外すことをおすすめします。

また、補償金額にも注意が必要で、少なくとも1,000万円以上の補償ができる業者が理想的です。

300万円 ~ 500万円程度の少額補償の場合は、正式な損保会社の補償ではなく薬剤メーカーや業者自身が補償する「おまけ保険」である可能性があります。

見積り内容の明細を確認する

契約前には、見積り書の内容が「一式」ではなく、作業内容・使用薬剤・施工面積・単価などが明細として記載されているかを必ず確認しましょう。

明細のない見積り書は、後から追加料金を請求されるトラブルの原因になります。

また、口頭での説明だけで書面を出さない業者や、その場でサインを求めてくる業者とは契約しないようにしましょう。

必ず書面で見積り内容を受け取り、納得した上で契約することが大切です。

悪徳業者の手口と見分け方

悪徳業者は最初から「怪しい業者」として近づいてくるわけではありません。

よく使われる手口を事前に知っておくことで、冷静に対処することができます。

訪問営業でよく使われる常套句

悪徳業者が最初に使う手口として多いのが、無料サービスを口実にした訪問営業です。

「今だけ無料で床下点検をしています」「格安で排水管の清掃をします」といった言葉で家に上がり込み、その後に不要な工事を高額で契約させようとします。

また、「公的機関から委託されています」「お宅の地域は特にシロアリ被害が多い」などと、公的機関と関係があるように思わせる発言も悪徳業者の常套句です。

信頼できる業者は基本的に飛び込みの訪問営業を行いません!

アポなしで突然訪問してくる業者には警戒しましょう。

不安をあおる話術のパターン

家に上がり込んだ後、悪徳業者は依頼者の不安をあおる話術を使って契約を迫ります。

「このままでは家が倒れるかもしれません」「今すぐ処置しないと手遅れになります」といった脅しに近い言葉で焦らせ、冷静な判断ができない状態に追い込んできます。

また、「今日契約してくれれば特別価格にします」と極端な値引きを提示して即決を迫るケースも多く報告されています。

どれだけ不安をあおられても、その場で即決せず「他の業者の見積りが終わってから、お願いする場合はご連絡します」と伝えてその場を切り抜けましょう。

騙されたときの対処法

悪徳業者とのトラブルで電話相談する女性

万が一、悪徳業者と契約してしまった場合でも、適切な対処法を知っていれば取り返しがつきます。

焦らず、以下の方法で対応しましょう。

クーリングオフ制度を利用する

シロアリ駆除の契約にもクーリングオフが適用されます。

訪問販売や電話勧誘によって契約した場合、契約書面を受け取った日から8日以内であれば無条件で契約を解除することができます。

クーリングオフを行う際は、口頭や電話ではなく必ず書面で行うことが重要です。

郵便局の内容証明郵便を利用すると、いつ誰に送ったかを郵便局が証明してくれるため、業者が「受け取っていない」と言い逃れするのを防ぐことができます。

悪質な業者の中には「施工が始まったらクーリングオフできない」と嘘をつくケースがありますが、施工が始まっていてもクーリングオフは可能です。

消費者生活センターへ相談する

クーリングオフの期間が過ぎてしまった場合や、業者がクーリングオフに応じない場合は、消費者生活センターに相談しましょう。

消費者生活センターでは、悪質な契約の解除や返金交渉についての相談を無料で受け付けています。

電話番号「188(いやや)」に電話すると、最寄りの消費者生活センターや消費者生活相談窓口につないでもらえます。

また、業者の工事が明らかに不要であったり、異常に高額であったりする場合は、行政書士や弁護士などの法律の専門家に相談することも有効です。

まとめ

シロアリ駆除の業者選びで絶対に失敗しないためには、業者探しから契約まで各段階での確認が欠かせません。

最後に、この記事でお伝えした注意点を改めて整理しておきます。

業者を探す段階では、日本しろあり対策協会への加盟有無・しろあり防除施工士の資格・自社施工かどうか・ホームページへの料金明示を確認しましょう。

見積りの段階では、床下調査なしの見積りを出す業者・極端に安い業者・その場で契約を迫る業者には注意が必要です。

契約前にはシロアリ保険の加入有無と見積り書の明細を必ず確認してください。

また、アポなしの訪問営業や不安をあおる話術を使う業者とは絶対に契約しないようにしましょう。

万が一トラブルが発生した場合は、8日以内であればクーリングオフが使えます。

期間を過ぎた場合は消費者生活センター(188)や弁護士に相談することで解決できる場合があります。

大切な我が家をシロアリから守るために、信頼できる業者をしっかり見極めて依頼するようにしてください。

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