ネズミは玉ねぎを食べる?その真相と正しい対策法

台所でネズミが玉ねぎから距離を置いている様子 ネズミ駆除

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ネズミは雑食性で、台所にある食べ物のほとんどを荒らしてしまう厄介な存在です。

そんなネズミも、玉ねぎについてはあまり口にしないとされています。

玉ねぎには、ネズミにとって有害な成分が含まれており、その強い匂いを嫌って近づかない傾向があります。

とはいえ空腹時には口にしてしまうこともあるため、油断はできません。

本記事では、ネズミが玉ねぎを食べるのかという疑問をもとに、理由や危険性、玉ねぎの性質を活かした忌避対策についてお伝えします。

結論:ネズミは玉ねぎを食べるのか

結論から言うと、ネズミは玉ねぎを積極的に食べることはありません。

玉ねぎに含まれる成分と強い匂いを、本能的に避ける習性があるためです。

基本的には食べない

Yahoo!知恵袋には、台所に置いていた米やパンは食べられたのに玉ねぎだけは全く手をつけられなかった、という報告が複数見られます。

玉ねぎやニンニクといったネギ類には有機チオ硫酸化合物(ネギ類に含まれる硫黄を含んだ成分)という成分が含まれており、実験用のネズミを対象にした研究では、赤血球が壊れる貧血が起こることが確認されています。

ネズミも嗅覚が非常に発達しているため、この成分特有の刺激臭を察知し、口にする前に避けていると考えられます。

加えてネズミには、見慣れない匂いの食べ物を警戒して口にしない「新奇恐怖症」と呼ばれる習性もあり、玉ねぎの独特な刺激臭もこの警戒心を強める一因といえるでしょう。

日本国内に生息するドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミのいずれにおいても、強い刺激臭を持つ食べ物を苦手とする傾向は共通しています。

つまり玉ねぎが避けられるのは、味の好みというより身を守るための本能的な反応だといえるでしょう。

空腹時は食べる場合も

ただし、ネズミが玉ねぎを絶対に食べないというわけでもありません。

海外の掲示板でも、ネズミは普段ネギ類を口にしないが、それは空腹の度合いによる、という趣旨の投稿が見られました。

ネズミは1日に自分の体重のおよそ3分の1に相当するエサを食べなければ生きていけないほど、常に食料を必要とする動物です。

特に冬場や繁殖期はさらに多くのエサを消費するため、屋外で十分な食料を確保できないネズミほど、玉ねぎのような普段避ける食べ物にも手を出しやすくなります。

周囲に他の食べ物がまったくない状況に追い込まれると、普段は避けている玉ねぎにも警戒心を上回る空腹が勝り、口にしてしまうことがあります。

そのため、家の中に他の食べ物がほとんどない環境では、玉ねぎであっても油断はできません。

玉ねぎなら置いていても絶対に安全、と過信しないようにしましょう。

ネズミがかじった玉ねぎを食べる危険性

玉ねぎに残ったネズミのかじり跡を見つけた際、その部分だけ取り除けば食べても問題ないか気になる方もいるでしょう。

しかし、ネズミにかじられた食品は基本的に廃棄するべきです。

なぜ危険なのか

ネズミの毛や皮膚、排泄物には、レプトスピラ菌(ネズミなどの尿を介して人に感染させる細菌)やサルモネラ菌など複数の病原菌が付着していることが知られています。

特にレプトスピラ菌は、ネズミの尿に汚染された食品や水を口にすることでも感染するとされ、3〜14日ほどの潜伏期間を経て発熱や頭痛、筋肉痛などの症状が現れます。

重症化すると黄疸や出血、腎障害を伴う「ワイル病(レプトスピラ菌への感染が重症化した状態)」に進行することもあり、油断できない感染症です。

かじった部分だけでなく、ネズミが触れた玉ねぎの表面全体に、菌や体毛による汚れが付着している可能性があります。

見た目にかじられていなくても、ネズミが触れた形跡のある食品は、同様のリスクがあると考えましょう。

かじられたら食べずに廃棄する

ネズミにかじられた玉ねぎを見つけたら、かじられた部分だけでなく玉ねぎ全体を廃棄しましょう。

廃棄する際は、直接素手で触れず、ビニール袋などを使って処分してください。

処分後は、玉ねぎが置かれていた場所とその周辺を、アルコールスプレーで消毒しておくと安心です。

今後同じ被害を防ぐためにも、野菜は容器に入れて保管し、ネズミが触れられない環境を作ることが重要です。

玉ねぎを使ったネズミよけ対策

玉ねぎの持つ強い匂いを利用すれば、ネズミを遠ざける対策として役立てることができます。

ただし、餌として食べさせて駆除するものではなく、匂いで寄せつけない「忌避(きひ:嫌がる匂いなどでその場所に近づかせないようにすること)」目的での活用が基本です。

玉ねぎの皮を使った忌避法

生の玉ねぎをそのまま使うと数日で腐敗し、かえって別の害虫を呼び寄せる原因になるため、乾燥した玉ねぎの皮を使うのがおすすめです。

皮を細かくちぎるか、キッチンばさみで刻んで、ネズミの通り道や侵入口付近に撒きます。

天井裏など回収がしにくい場所では、皮を不織布の袋や古いストッキングに入れてから設置すると、掃除の手間を減らせます。

数日で匂いが薄れるため、こまめに交換すると効果を保ちやすくなります。

効果は一時的で限界がある

玉ねぎの匂いによる忌避効果は、ハッカ油やニンニクなどと同様に一時的なものであり、時間の経過とともにネズミが匂いに慣れてしまうことがあります。

また、玉ねぎの匂いが届く範囲は限られているため、家全体の対策としては不十分です。

忌避対策だけに頼らず、侵入口の封鎖や粘着シート、毒餌の設置など、他の対策と組み合わせることが重要です。

被害が広範囲に及んでいる場合や自力での対策で改善しない場合は、早めに害虫駆除業者へ相談することをおすすめします。

専門の害獣駆除業者に相談することで、侵入経路の特定と封鎖、捕獲、清掃、再発防止まで一括して対応してもらうことができます。

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玉ねぎを使ってネズミ対策を試してみた

ある家庭では、玉ねぎの欠片を煮出したお湯を台所の拭き掃除に使い、ネズミよけになるか試した例があります。

数日試したものの、体調不良で普段と生活パターンが変わってしまい、効果があったかどうかはっきり判断できなかったと報告されています。

一方、家庭菜園でネズミに玉ねぎを食い荒らされていたケースでは、玉ねぎそのものより、ニラや唐辛子の匂いを穴に詰めたほうが手応えを感じられた、という報告もあります。

このように、玉ねぎの匂いだけでネズミを完全に遠ざけられたという明確な体験談は少なく、他の対策と組み合わせて使っている人がほとんどです。

実際に試す場合は、玉ねぎ単体の効果を過信せず、侵入口対策や他の忌避剤と併用しながら、数日単位で様子を見ていくのが現実的といえるでしょう。

参考:アメーバブログ「ネズミの警戒と玉ねぎ効果」
参考:アメーバブログ「消えゆく玉ねぎをネズミから守りたい!」

まとめ

玉ねぎが置かれていた場合、ネズミに絶対にかじられない、というわけではありません。

特にエサとなる食べ物が周囲に少ない環境では、かじられる可能性が高くなるため注意が必要です。

また、ネズミにかじられた玉ねぎは病原菌のリスクがあるため、もったいなくても食べずに廃棄することが大切です。

玉ねぎの皮を使った忌避対策は手軽に試せる一方、効果は一時的で範囲も限られているため、これだけに頼らず侵入口対策や他の忌避剤と組み合わせて使いましょう。

被害がなかなか改善しない場合は、早めに専門の駆除業者へ相談することをおすすめします。

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